キルベガン
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今回は、アイリッシュウイスキーのキルベガンを飲んでみます。
「キルベガン」は、ビームサントリー社の所有のクーリー蒸溜所が復活させたもので、
クーリーで蒸溜した一部原酒をキルベガンの貯蔵庫で熟成させ、
またキルベガン蒸溜所の原酒も使用しているブレンデッドウイスキーです。
キルベガン蒸溜所は、現存する蒸溜所で最も古い蒸溜所として知られており、
以前は、プルスナ蒸溜所やロックス蒸溜所とも呼ばれていました。
また、キルベガン蒸溜所では、19世紀の水車が現役で利用されており、
現役のウイスキー博物館としても機能していて、人気の観光施設となっています。
ちなみに、キルベガンは、1953年まで操業していた蒸留所があった村の名前で、
ゲール語で 「小さな教会」の意味だそうです。
(参考価格)
・ブレンデッド
・アルコール度数 40度
・700ml 1800円
キルベガンの飲み方、レビュー
(ストレート)
香りは、クリアな軽やかさがある甘さ、乾いた麦芽の香ばしい風味、
ハーブの薬草感のある香り、オレンジのフルーティさ、乾いた木材。
味は、思った以上コクのあるトロッとしたシロップのような甘さ、
香ばしいほろ苦さを伴う穀物感、柑橘系の皮の渋み、樽由来のエグみの余韻。
軽いかなっと思ったののですが、味は思ったよりも濃いめで、意外性があって好印象。
(ロック)
香りは、穀物系の香ばしい甘さの伴った香り、わずかに溶剤っぽさ、
マスカットのフルーティさ、うっすらではあるが、樽由来のウッディさ。
味は、樽由来の木材のフレーバーに伴い強めのエグみ、ハーブの薬草っぽさ、
穀物系の香ばしいコクのある甘さ、ナッツ入りのクッキー、余韻はビター。
ロックは好みが分かれそうな味、自分は嫌いではないが、おすすめはしない。
(トワイスアップ)
香りは、マスカットや洋ナシのようなクリアなフルーティさ、香ばしい穀物感、
若干乾いたような木材、溶剤とかプラスチックのニュアンス、ほのかにクリーミー。
味は、穀物の程よい香ばしさとコクのある甘さ、下の奥に残る樽由来のほろ苦さ、
柑橘系のニュアンスと皮の渋み、わずかにクリームっぽさが感じられる。
加水しても、思ったほど香りや味は損なわれず、しっかりと個性を残している。
(ハイボール)
香りは、ハーブのようなさわやかさ、夏草の爽快感、未成熟なオレンジの酸味。
味は、グレープフルーツの苦みと甘さ、ウッディな樽感、ほのかに香ばしさ。
それほど特徴はなく、クセのない香りと味、意識せずスイスイ飲めて飽きにくい印象
キルベガンの評価
個人的評価 ☆☆☆☆☆
確かに飲みやすくアイリッシュらしさは感じるが、
いい意味でも、悪い意味でも特徴的。
ひとクセほしい方にはちょっと物足りないかも。
ただ、非常にいい部分として、飲み疲れないとこがポイント。
つまり、いつでも気軽に楽しめるウイスキーであることは間違いなし。
実際、今日はそんなにガッツリ行く気分では無い時でも、
なんか軽く一杯飲んどきたいなというシーンで自然と手が伸びる存在。
これが意外と重要な特徴でもあります。
おすすめの飲み方は、ストレート、トワイスアップ、ハイボールです。