ウイスキーと血圧
ツイートウイスキーと血圧の関係
ウイスキーは、血圧にどのような作用を及ぼすのでしょうか。
高血圧は、いまや国民病といっていいくらい蔓延している疾患です。
血圧が高くても、薬を飲めば安定するケースが多いため、
あまり気にせず、薬だけでなんとかなると思っている方が多いと思います。
個人的には、血圧が高い方は、大きなお世話かもしれませんが、
ウイスキーだけでなく、アルコール飲料全般止めるべきだと思っています。
とはいっても、お酒好きな方は、中々お酒を止めるのは難しいかもしれません。
そこで、ウイスキー(アルコール)と血圧の関係を考えてみようと思います。
高血圧とは
そもそも、高血圧というのは、
血管内の血管壁にかかる血液の圧力が高い状態が常に続いていることです。
現在の高血圧の基準
・最高血圧が140mmHg以上
・最低血圧が90mmHg以上
上記の場合は高血圧と診断されます。
高血圧の種類
・二次性高血圧(原因がはっきりしている)
・本態性高血圧(原因がよくわからない)
二次性高血圧は、腎臓、心臓、血管、内分泌系の異常などが原因であらわれる高血圧です。
これは、異常となる原因自体が解消すれば、治る高血圧といわれています。
反対に、原因が不明の高血圧を、本態性高血圧といいます。
本態性高血圧は日本人に多く、高血圧の全体の80〜90%ほどにもなります。
これは、遺伝的要因が大きく関わっており、
生活習慣やストレス、運動不足などの後発的な要因も関係しています。
高血圧の原因
・肥満
・喫煙
・飲酒
・ストレス
・睡眠不足、運動不足などの生活習慣
・塩分、糖分の過剰摂取
・科学薬剤(お薬)の副作用
・糖尿病、コレステロールなどの病気の影響
高血圧の合併症
高血圧の状態がひどくなると、血管壁に負担がかかり、
その影響から動脈硬化になり、さらに重大な病気につながります。
@脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)
収縮期血圧(最高血圧)が10mmHg上昇すると、
脳卒中のリスクが男性で約20%、女性で約15%上昇します。
脳卒中は、運動障害や言語障害などの後遺症が必ず残ります。
A心疾患(心筋梗塞、狭心症など)
収縮期血圧(最高血圧)が10mmHg高くなると、
心筋梗塞や狭心症の危険度が約15%も上昇します。
B慢性腎臓病
慢性腎臓病が進行すると、夜間尿、むくみ、貧血、
倦怠感、息切れなどの症状が現れてきます。
さらに進行すると、腎不全となり透析治療が必要になります。
ウイスキーと血圧
ウイスキーは血圧に、どのような影響を与えるのでしょうか。
ウイスキーは、アルコール度数の高いお酒ですので、
飲みすぎると、必ず血圧に対して、悪い影響を与えます。
これは、しょうがありません。
ただ、ビールや日本酒等と違い、蒸留酒なので、
糖分などの炭水化物が含まれておらず、糖分の過剰摂取には繋がりません。
糖分の過剰摂取も、高血圧の原因になりますので、
この部分を踏まえると、他のお酒に比べて血圧に作用しにくいと思われます。
また、ウイスキーにはポリフェノールが含まれていますので、
ポリフェノールの高血圧予防効果も期待できるかも知れません。
ウイスキーで血圧に気をつけるポイント
・基本的に飲みすぎない。
(ストレート60〜90ml)
・あまり安いウイスキーではなく、
ある程度の熟成年数のウイスキーを飲むようにする。
(ポリフェノールの含有量の関係)
・塩分や糖分の多いおつまみは避ける
・休肝日を設ける
アルコールと血圧
アルコールは血圧を一時的に下げることもありますが、
長い間、飲み続けると、高血圧の原因になると考えられています。
研究の結果では、日々の飲酒量が多いほど
血圧の平均値が上がっていくとされています。
では、1日あたり、どれくらいのアルコールの摂取が許容されているのでしょうか?
厚生労働省では、1日平均純アルコールで20g程度をお酒の適量としており、
「日本酒1合(180ml)、ビール中瓶1本(500ml)、焼酎(25度)100ml、
ウイスキーシングル2杯(60ml)、ワイン(14度)180ml」とされています。
アルコールで血圧が上がる理由については、交感神経の反応、
血管の収縮反応の高まり、腎臓からマグネシウムやカルシウムが失われる、
アルコールの過剰摂取による動脈硬化の進行などが上げられます。
ウイスキー(アルコール)と血圧の対策
私自身、高血圧に気をつけるために以下の対策を行っています。
・できるだけ1日のアルコールの摂取量を守る
(たまに飲みすぎることはありますが・・・)
・毎日飲まないようにする(休肝日)
・抗酸化成分を摂取(アスタキサンチン、ポリフェノール)
・ビタミンB群の摂取
・ミネラルの摂取
・毛細血管の保護(シナモン)
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