ウイスキーとダイエット
ツイートウイスキーのアルコールとダイエットの関係
ウイスキーは、ダイエットに役立つお酒なのでしょうか?
単純に考えて、お酒はダイエットの敵というイメージがあります。
ウイスキーがダイエットに役立つのであれば、非常にうれしいことです。
でも、本当のところ、どうなのか疑問が残ります。
ちなみに、アルコールはダイエットの敵であることは間違いありません。
ところが、「ウイスキーとダイエット」と検索してみると、
「ウイスキーはダイエットに最適」とか「ウイスキーは太りにくい」など、
ウイスキーがダイエットの役に立つかのような情報がたくさんあります。
実際のところ、どうなのか考えてみましょう。
アルコールとダイエット
ウイスキーは、アルコール度数が高いお酒です。
そのため、まずはアルコールとダイエットについてみてみましょう。
ちなみに、アルコールは、確実にダイエットの妨げになります。
理由は以下のようになります。
@意外とアルコールはカロリーが高い
たまに聞く言葉で、アルコールはエンプティ(中身の無い、空の)カロリーだから
太らないという間違ったことを良く聞くことがあります。
それは、大きな間違いです。
エンプティカロリーという言葉は、カロリーが無いという意味ではなく、
ビタミンやミネラルなどのその他の栄養素が無いという意味です。
アルコールは、1gあたり7キロカロリーあり、
炭水化物やタンパク質の1gあたり4キロカロリーを上回ります。
Aアルコールは、アンチニュートリション
アルコールは、体内へのその他の栄養素の吸収を阻害します。
つまり、どれだけ体に有効な栄養素でさえ、
アルコールが組み合わさると、体に吸収されにくくなり、
さらには、体内への栄養の貯蔵も妨げられます。
Bアルコールは、特に太りやすい
アルコールは、体内で中性脂肪に変換され血中に溶け込みます。
また、血中に溶け込んだ中性脂肪は脂肪として貯蔵されやすく、
男性であれば腹部、女性であれば腰回りにつきやすくなります。
C男性ホルモン(テストステロン)の低下
アルコールを摂取すると、男性ホルモンのひとつである
テストステロン値の低下を招き、エストロゲン値を高めます。
テストステロン値の低下は、脂肪の燃焼を妨げます。
逆に、テストステロン値が高い状態であれば、脂肪は燃焼しやすくなります。
ウイスキーには、樽ポリフェノールという、特有のポリフェノールが含まれています。
この樽ポリフェノールの中には、ダイエットに役立つ成分があります。
ウイスキーとダイエット
次は、ウイスキーとダイエットという視点からみていきましょう。
@ウイスキー特有のポリフェノール
リグニンは、体内で分解されない不溶性食物繊維の一種で、
酸やアルカリにも強く大腸内でも消化・吸収されず、
それどころか、便の量を増やして体外に排泄しやすくするため、
便秘の予防や改善・ダイエットにも期待できます。
バニリンには、脂肪細胞に刺激を与える作用があります。
脂肪細胞が刺激されると、脂肪細胞から脂肪酸が飛び出し、
エネルギーとして燃焼しやすくなり、効果的なダイエットに繋がります。
A糖分などの炭水化物を含まない
ウイスキーは蒸留酒であるため、日本酒やビールと違い、
糖分などの炭水化物を含まないため、比較的太りにくいとされています。
日本酒やビールなどは、炭水化物のカロリーに加えて、
アルコールのカロリーも併せて摂取してしまうため、かなり高カロリーです。
それに比べると、ウイスキーは低カロリーであるといえます。
以上のことを踏まえてみても、ウイスキーはダイエットに良い部分もあるが、
アルコールを含むお酒という面では、ダイエットに良いとはいえないと思います。
ダイエットしているが、どうしてもウイスキーを飲みたいという方は、
以下の部分に注意して、ウイスキーを楽しみましょう。
・基本的に飲みすぎない。(過剰摂取しなければ影響が無いといわれています。)
・休肝日を設け、毎日飲まないようにする。
・ウイスキーを飲むときの、おつまみに気をつける。
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